最近の自分といば、ヘラヘラ気楽にワインを飲むだけだったが、先日久々に記憶と五感を総動員させてワインと格闘した。

そのワイン会がこれ。名付けて


「パリスの審判ごっこ」


土曜日の昼下がり、堂島のイタリアン「ラチェルバ」で、マグナム含む計10本を6人で開けるという、それはクレイジーなワイン会だった。

※ 「パリスの審判」の詳細はこちら


FullSizeRender


【ワインリスト】


☆ドンペリ 1988 マグナム

1st flight

・ダン ハウエルマウンテン 1991

・コス デストゥルネル 1990

2nd flight

・ドミナス 1984

・ラ ミッション オーブリオン 1982

3rd flight

・スタッグスリープ カスク23 1985

マルゴー 1983 


・シュヴァル ブラン 1971

・グランピュイ ラコスト 1953

・イケム 1963


前にもブログに登場したIさんと、そのご友人のNさんがそれぞれ秘蔵ワインを提供してくださり、この会が実現した。


●ドンペリ 1988 マグナム
乾杯して放置し様子見、本領発揮したのはデザートをいただく頃。乾いたように無機質だったのが、蜜やオランジェットの香りと共に、ドンペリらしい華美すぎない荘厳な味わいへと変化。昔のシャンパンは美味い。

IMG_6123
サルシッチャ、鰻の燻製、茄子のマリネ、胡瓜のギリシャ風など、地中海沿岸諸国の要素を取り入れた前菜盛り合わせが食欲をそそる。この店は、郷土色豊かな料理だけでなく器も楽しい。

IMG_6124
●ダン ハウエルマウンテン 1991
アメリカンオーク由来の香り?冷ややかな杉の香りが静寂感を漂わせていたが、30分後重心がグンと下がり、奥底から突き上げるような陰鬱とした凄味を見せた。全貌はまだ見えない大物。山カベ恐るべし。

●コス デストゥルネル 1990
ムスク、スミレ、ポプリの愛らしい香り。さすが1990、注いですぐ味覚は円やかで完璧に近い球体。時間とともにアンニュイな表情も見せ始め心掴まれる。とはいえまだおとなしく熟成途中にある。

FullSizeRender

●ドミナス 1984
香りはモカ系。ほど良い肉付き、タニックで芯があり引き締まって筋肉質、この日一番肉に美味いワイン。

●ラミッションオーブリオン 1982
下位ワインでもモンスター級の大当り年1982。生きてる間に出会えるだけでもラッキーなのに贅沢過ぎる。煙草やドライフルーツの複雑な香りに、やがてミント香が顔を出す。色はやや濃いめだが柔らかに熟れ、細くシャープな輪郭とキレ。ボルドー左岸古酒の理想型。この日ボルドー好きに一番人気。

FullSizeRender
●カスク23 1985
2nd flinghtまでのブラインドで正解していたボルドー通も3rdで頭悩ませたのは、このワインの第一印象にマルゴー1983の華やかさを見たから。時間とともに増す、茶葉のようなむせ返る甘美な味わいは、国を超越して誰もが感動するはず。ここまでくるとボルドーとの違いは歴然なのだが。

●マルゴー 1983
デキャンタしてもよかったぐらい閉じていて時間内に開かず残念。ダンとマルゴーは、明日会いたかった。

FullSizeRender
●シュヴァル ブラン 1971
まるでオーガンジーの刺繍レースのようにフェミニンでチャーミング。注いですぐ旨味とフィネス全開。右岸好きの自分にとって忘れられない一本となる。

IMG_6121
グランピュイラコスト53と仔羊、最高のマリアージュ

IMG_6122
1st の2本は対照的で全員正解、2ndはモカと煙草の香りがヒントになったが、なかなかの名勝負。3rdは下手にマルゴー83の経験値ある人は不利(笑)序盤に見えるボルドーの気難しさが決め手になった。