ギリシャ「Gaia Wines (イエアワインズ)」の造り手さんを招いてのメーカーズランチが心斎橋「アントラクト」で開催されたので参加してきました。

主催するのは、東地中海のワインを専門に扱うインポーター「Vins d'Olive」さん。

image


私自身、これまで数えるほどしかギリシャワインを飲んだことなかったのですが、品質とコストパフォーマンスの高さはよく知っていて、今回の試飲会を楽しみに伺いました。


《ギリシャワインについて》

起源は4000年も前に遡るほど歴史の古いギリシャワインですが、本格的に注目されだしたのは、ほんの20年前なのだそう。

理由のひとつは稀少性。ギリシャのワイン生産量は約300万hlで、フランス・ボルドーの半分ちょっと。その大半が国内で消費されるので、輸出されるのはごく僅か。

また、個性あるギリシャワインを受け入れる素地が、消費者にようやく備わり始めたのも理由のひとつ。

なるほど、飲んで納得。爽やかなフレーバーと飲み疲れないボディながら、複雑な構成と優雅さがあり、どちらかというと飲み慣れた人向きといった印象を受けました。

どのワインも高得点

image




《サントリーニ島の比類なきテロワール》

ギリシャワインで、最も重要なアペラシオンとして挙げられるのは以下。

・サントリーニ(品種は主にアシルティコ種)
・メネア(アオルギティコ種)
・マンティニア(モスホフィレロ種)
・サウナとアミンテオ(いずれもクシノマヴロ種)

中でも、類まれなテロワールで知られる「サントリーニ島」は、3500年もの伝統を持つワイン産地。

ここは火山性土壌のため、フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)の害がなく、樹齢100年以上のブドウ木も珍しくないのだそう。

冬は穏やかで、夏は涼しい地中海性気候で、干ばつと強い風が特徴。夏の間、海から発生する霧が適度な湿度を与え、灌漑の必要もないのだとか。強風と日差しから守るため、バスケット型に仕立てて栽培されます。

image



《サントリーニ島のブドウ品種アシルティコ》

さて、そのサントリーニ島を代表するのが「アシルティコ」という白ブドウ品種で、ワイン評論家ジャンシス・ロビンソンが、1368種類のブドウ品種から一つ選ぶとしたら?の質問に、アシルティコと言ったとか言わなかったとか。

そのアシルティコ、軽快なシトラスの香りに誘われ飲んでみると、唾液が溢れるほどの酸味とミネラル、味わいの構成は大変緻密で、アルコール度数13%と余韻もしっかり。親しみやすいワインというより、ちゃんと向き合いたくなる存在感を持った、上質で洗練されたワイン。1840年産のワインが現存しているほど長熟なのも驚き。

牡蠣とチーズを練り合わせたリエットにキャビアをのせた前菜。こんな料理にも難なく合わせられる、とてもグルメなワイン。

image


白子を包んだジャガイモのガレット からすみ添え。コクのある料理にも負けません。熟成すれば肉にも合いそう。

image



《メネアのブドウ品種アギオルギティコ》

メロポネソス半島にあるメネアという産地は、大陸性気候でもあり、雪景色も見られるのだとか。

メネアを代表するのが「アギオルギティコ」とよばれる赤ワイン品種。この日、アギオルギティコから造られたロゼと赤ワイン2種を試飲しましたが、色調といい、ソフトなタンニンといい、イタリアのサンジョベーゼ種を連想させました。


ロゼはピンクグレープフルーツや寒天の香り、味わいはドライですがしっとりと落ち着き、旨味も乗っていて、こんな複雑な料理にもバッチリ。中華ともすごく合いそう。

ズワイガニとキヌアのタブレ 低温長時間ローストしたビーツと

image


Notios Red (写真右)
日本の苺を思わせる奥ゆかしい香りの奥からクミンのスパイス、果実味・酸・タンニンのバランスが絶妙で、チャーミングでしなやか、毎日飲みたくなるワイン。

Gaia Estate(写真左)
単一畑から良年のみ造られるこのワインは、キャンティクラシコのような、毅然とした風格があり、それでいて飲み疲れず柔和でエレガント。

蝦夷鹿腿肉のロティ 春野菜のオーブン焼き
ソースジュニエーブル

image



天日干しして糖度を高めた白ブドウ品種・アシルティコで造る「ヴィンサント」も最後に試飲しました。ただでさえ20hl/haと低収量なのにヴィンサントにするなんて、なんと贅沢な!

イタリアのヴィンサントも有名ですが、元々ギリシャが起源らしいですね。イタリア産と比べるとリッチで、酸化のニュアンスをそれほど感じないとブツブツ呟いてたら、「酸がしっかりしているせいじゃないかな」と相席したソムリエさん。

ショコラ フランボワーズと

image



最後にマニアが喜びそうな写真も見せてくださいました。

ギリシャでは合成コルクで栓し、深さ29メートルの海底に沈めて熟成させる実験を2009年から開始したんですって。現在、四年分のワインが眠っているそう。

image


image


最後になりましたが、造り手のYiannisさん。
「ギリシャに来るなら、テロワールの匂いが、より感じられる5月がオススメだよ」とのこと。

image


Vins d'Oliveさん、素敵なワインをご紹介いただきありがとうございました。アントラクトさんの料理も美味しいので、今度ワイン会に利用させてもらおうっと。

Vins d'Olive

Entracte