大きな声じゃ言えませんが、下鴨神社でカリンをいただいてきました。
正しくは、落ちていたカリンを物欲しそうにガン見していたら、関係者の方が「どうぞお持ち帰りください」と承諾してしてくれたのでした。

image


先週末、京都の下鴨神社に行ってきました(詳細は後日)。本殿・大炊殿・葵の庭が一般公開されていたので観て来たのですが、その「葵の庭 (カリンの庭)」にあった由緒正しいカリンです。

image


これがそう。これは表面がツルツルの本カリンで、表面に綿毛のある洋梨型のマルメロ(洋カリン)とはまた別。白ワインのテイスティングの際、香りの表現によく用いますよね。香りはどちらもよく似ているそう。

image


ご存知のようにカリンは、喉の痛みを抑えたり、感染症予防やリラックス効果など、さまざまな効能があるだけでなく、部屋に置いておくだけで天然の芳香剤になるほどイイ香りを発します。お風呂に入れてもいいんですって。

違うアングルからもどうぞ。サイズは手のひら大。

image


リンゴと梅を合わせたような、何ともいえない高貴な香りが部屋中に広がり、ずっと嗅いでいたかったんですが、貴重なカリンですので早速調理することに。

用途が幅広いのでハチミツ漬けにしようと思いましたが、薬効成分が出てくるまで一ヶ月ぐらい漬けないといけないので、加熱で引き出せるジャムにしました。


カリンの実は大変硬く、例えるなら生のサツマイモとカボチャの中間ぐらいの硬さ。皮むき器でないと皮も硬くて剥けません。

中の実も硬くてカスカスで、ちょっとかじってみたら、物凄い渋味と酸味が襲いかかってきます。後で知りましたが、生は毒性があるようです。あぶね。

虫のような種がウヨウヨ出てきますが、薬効成分を含む大事な種は、捨てずに洗ってお茶パックに入れておきます。

実を薄くスライスし、塩水に30分ほど漬けてアク抜きしたのをザルにあげ、実の半分弱の重量の砂糖、種、ひたひたの水とともに、火にかけていきます。

image


煮ている間、部屋に充満する湯気の香りといったら!先ほどの甘い香りに漢方薬らしさが加わって、いわゆるカリンの香りに変わってきます。

近頃の急激な寒さでちょっと風邪気味だった私は、その香りを嗅いだだけで、身体がスーッと楽になっていくのがわかりました。

煮詰めていくと、カスカスだった実が完熟した桃のように柔らかくトロけていき、種が含むペクチンの効果で凝固していきます。

image


いやもうね、ハマりましたね。梅と桃と枇杷の間の子みたいな、個性あるカリンの味に完全にハマりました。

image


どれだけハマったかというと、すぐさまJA山梨に4kg 注文入れたぐらい。

届いたら半分はハチミツ漬けに、半分はカリン酒にするつもり。待てよ、飲まないブランデーがあったからそれで作ってみよう。

カリン一つでこの調子ですから、私の人生、いっこうに前に進みません。