たまには大阪の歴史もご案内しましょう。

今住んでいるのは阿倍野から阪堺電車(チンチン電車)で7分ぐらいの駅ですが、さらにそこから30分ぐらい電車に乗って、歴史のまち「堺」と仁徳天皇陵古墳、大仙公園を散歩してきました。

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阪堺電車「宿院駅」を降りると、まず、与謝野晶子生家跡が出迎えてくれます。ちなみに私は、大阪府立大学 中百舌鳥(なかもず)キャンパスのすぐ隣に父が買った家で生まれ、幼稚園まで過ごしました。

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ここから5分ぐらい歩くと、豪商魚屋の長男として生まれた千利休の屋敷跡が見えてきます。現在工事中のため、フェンスごしに撮影。この向いには平成27年3月完成予定の観光施設「さかい利晶の杜」を建設中。昔に比べて閑散としているこの街に、多くの観光客が来ることでしょう。

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そのすぐ隣に、創業300年以上の蕎麦屋「ちく満(ちくま)」があります。何とも言えない温かいせいろが名物、一度お試しあれ。

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さらに15分ほど歩くと、伝説の徳川家康の墓で知られる「南宗寺」があります。

ここから東に進み、世界文化遺産登録を目指す「百舌鳥・古市古墳群」で最大級の「仁徳天皇陵古墳」に向いました。古墳周辺は紅葉真っ盛り。

2014-11-23

百舌鳥古墳群は堺市の東西南北約4kmに広がり、当時100基以上あった古墳のうち、44基が現存。

その古墳群の中で、5世紀に造られた「仁徳天皇陵古墳」は世界三大墳墓の一つとされ、全長は486m。クフのピラミッド230m、秦の始皇帝陵350mを超える巨大さ!

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鍵穴の下側の切れている白い部分に私はいます↓ そばで見るとただの山(笑)

この古墳を造るのに、一日2000人が作業したとして、15年8ヶ月もかかるのだとか!すごいパワースポットでしょ?

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当時はこんな感じだったらしい。赤いのが埴輪(はにわ)で、その数29,000体!盛り土する人、石を積み上げる人もそりゃ大変だけど、埴輪を造る人も地味にしんどかったはず。

埴輪を並べる人も気を抜けない。足がぶつかろうものなら、一周3kmもドミノ倒しですからね。ちゃうか。

ちなみに堺は刃物の街としても有名ですが、古墳造りのための鍬や鋤が大量に必要だったため、鍛冶職人が集まって住み着いたのが起源なのだそう。戦国時代は鉄砲も生産。

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古墳の向いには、81haという広大な「大仙公園」があり、堺市博物館や日本庭園、茶室「黄梅庵」のほか、小さな古墳もいくつか有しています。

なんだか日本じゃないみたいでしょ?

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でも日本なのです。なぜなら・・・

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あちこちに阪田三吉がいるから!ザ・大阪な風景。

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平和すぎるよ、大阪。今日もいっぱい笑えました。
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