先日のビアガーデンの記事でもご紹介した、東京大学駒場構内にある「ルヴェソンヴェール駒場」で、ワインブティック・ラターシュ 岩田先生のワイン会が開催されたので参加してきました。

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この店の一階はウエディングも出来る広いダイニングルームですが、 二階はこんな素敵なパーティールームになっているんですよ。

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岩田先生の会はいつもぶっ飛んでますが、今回も刺激的。なんとジェロボアム(3リットル)が3本!
・エルミタージュ・ブラン・シャンタルエット 1996 シャプティエ
・ジャクソン・キュヴェ 729
・シャトー・ペイラボン 1981

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皆さん絶賛されていたようにジャクソンも本当に素晴らしかったのですが、私はとにかくシャンタルエットに釘付けでした。

シャンタルエットは、シャプティエ家の友人で盲目のシャンソン歌手が愛したワインとして知られ、ラベルに点字を採用するきっかけとなったワイン。品種はマルサンヌ。

マルサンヌは瓶詰めされてから飲み頃がとても難しい。起きたかと思えば、眠りに入ったり。このジェロボアムのシャンタルエット1996は18年の熟成から目覚め、眩しそうにゆっくりと手足を広げだし、杯を重ねるごとにみずみずしい輝きを見せてくれました。

ドライアプリコット、白い花、白いスパイス、ほんのかすかに白檀・・・・

酸がとても穏やかで、じんわりと染み入る熟成の旨味。酸化のニュアンスも全くない。

まるでコンソメゼリーを思わせる、このまろやかな味わいが、繊細な野菜の甘味を優しく絶妙に引き立ててくれます。穏やかな酸味に加え、MLFしないマルサンヌはあらゆる魚介に万能なので、鮨屋でも重宝します。

多彩な食材に呼応し、ワインの味わいが七変化。こんなにマリアージュが楽しいワインはちょっと他に見当らない!

オマール海老
穴子の炙りと胡瓜のジュレ 山椒風味
鮎と枇杷 ほおずき 肝のヴィネグレットで
賀茂茄子のロティと炙った鰯 赤ピーマンとトマトのクーリ
京野菜のマリネ
グルヌイユのムニエル サラダ仕立て
マゴガレイのエスカベッシュ
岩ガキのグラチネ ジャガイモのテリーヌ
フォアグラのフランと白桃のクーリ
イタリア産ウサギのパテ フランボワーズ添え

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シャトー・ペイラボン 1981(ポイヤック)と仔羊のもも肉の香草オーブン焼き
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伊藤オーナーシェフと岩田先生、素晴らしいマリアージュをご馳走さまでした。

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